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今日は朝日カルチャーセンター主催、脳科学者・茂木健一郎氏、将棋棋士・羽生善治氏による対談
「脳と将棋」に行ってきました。

もちろん羽生先生の話を聞きたいからだけれど
茂木氏の話をお聞きしたいというのもありました。

茂木氏に関して言うと
以前偶然に手に取った茂木氏の著書に私は随分励まされました。
今でもちょっとつらい時などその本の中のいくつかのフレーズを思い出して
「もうちょっとだけがんばろう」と思ったりします。
茂木氏のツィートを読んでいて、世の中で起こっていることを知ることも多いし。
でも、その反面、時々、こんな著名な方が何もこんな言い方しなくったって・・・と思うくらい
激しい批判や下衆なツィートがあったりして、それが怖く感じる時もあり。
なんかすごく微妙な方だなぁと思っているのです。

とにかく、興味深く注目しているお二方の対談、ということでとても楽しみにしていたイベント。
しかし、案の定、残業で開演時間に間に合わず
(残業するのがデフォルトになっている今の状態を早く脱したい)
会場に到着したのは開始40分後、
いそいそと会場に入ったときは、
将棋の美意識・制約を崩すことや
いまや居飛車・振り飛車のカテゴリは意味がないみたいなことを話されていました。

あ~、将棋の世界だ・・・。

と思っていたら
茂木氏がいきなり「最初の45分で今日の役目は果たしたと思うので…」と
いきなり「AKB48って知っていますか?」と羽生先生に聞き始めたのでありました。


その後も「羽生さんがパブリックな場で聞かれたことがないことを聞こう」という趣旨で
茂木氏が次々と提示するお題に羽生先生が答えるというという展開に。

■AKB48
■坂本竜馬(+坂田三吉、升田幸三)
■ウィキリークス
■尖閣諸島問題
■BoysLove
■#mlv
■男同士の友情愛情
■養老孟司氏
■加藤一二三氏
■政治
■原発
■普天間問題



これだけの、しかもいかにも答えにくそうな話題に、時折2秒くらいの「あ~」を交えながら、
的確に自分の考えを話す羽生先生。

この方の守備範囲はどれだけ広いんだろう…と思いながら聞いていました。

ひととおりの話の後で、少し将棋に戻る話に。

茂木氏が羽生先生のことを
「激しさ」と「ロジック」を併せ持つとこういう人になる、と言ったのが印象的でした。
どちらかを持っている人は多いけれど、両方を併せ持つ人は少ない、とも。
その表現が、妙にしっくりきました。
確かに将棋棋士の印象は「激しさ」と「ロジック」の共存。
ただ、やはり棋士の中でも「激しさ」に偏る棋士、「ロジック」に偏る棋士がそれぞれいるような気がして、
それがギャラリーからすると棋士の個性として魅力的に映ったりもする。
そして、究極のバランスで存在するトップ棋士。
そのバランスをギャラリーはそれとは意識せずに感じていて「強い」と評しているのでは、などと思いました。

その後、質疑応答。
茂木氏と羽生先生の組み合わせだから、これを聞きたい、ということがあったのだけど・・・
遅刻した40分間でその話をしてたかもしれない、と思って遠慮してしまった。
ちょっと残念でした。
でも、質疑応答でいくつか印象に残る発言があったので書き記しておきます。


<質疑応答で印象に残ったこと>

■質問者 
「将棋の棋士は何手も先を読むが、自分の人生は一手先も見えない」
■羽生先生
「確かに何手か先を読んでいるが、そのとおりになったことなど一度もない。予想通りにならない。先が見えないことは同じだと思う。」

■質問者 
「ずっとパソコンの画面で将棋を指して覚えたら今のように強くなったと思うか。将棋の盤駒を並べて習うのとでは違うのか。」(この方は、プレゼンテーションの資料をパソコンの画面で作っている時と紙に打ち出した時で感覚が違うということを例に出していた)
■羽生先生
「記憶という点では、確かに今、パソコンで1つの将棋を1分で見ることが出来る。でもそれは20分で忘れる。
対局をしている時は頭の中で考えているが、盤駒で並べて五感を使って考える方がより深く考えられる。」

■質問者 
「長時間の将棋で終盤1分将棋になったりしているが、棋力がない自分からすると終盤に時間を残した方がいいのでは、と思うが。」
■羽生先生
「将棋が難しいのは、何手で終るかが分からないところ。ここが勝負どころと思っていてもそれから何十手も指すこともある。時間を残しておこうと思って指したこともあるが、終盤になって時間だけ残っていても、もう何を指しても無駄、という場合もある。」
■茂木氏 
「1分将棋ってどうして1分なんですか。何か意味があるんですか。」
■羽生先生
「・・・意味・・・(悩まれて)慣習というか・・・ただNHK杯は30秒なんですが、30秒と1分は違います。1分は二つの手をそれぞれ5手先ぐらい読んで比較して決断する時間はあるんです。ただ30秒はその途中、というか、どこかで見切り発車しなければならない時間です。」

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時間があっという間に過ぎた講演でした。
ベタに将棋を語ると押し付けがましいけれど、
別の主題がある中で将棋が出ると、受け入れられやすい気がします。
あ~しかし、最後の質問者はちょっと「残念」でした。勇気と将棋愛、羽生先生の大ファンであることは認めるけれど。)

こういう対談、将棋会館を会場にしてやったら、
将棋ファンじゃない人も足を運んでくれるんじゃないかな、と思いました。


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長くなりましたが「ハッシュタグ #mlv (moment of love)」のことも。
茂木氏が10日前くらいに
自身のTwitter(@kenichiromogi)で自分の幼い頃の恋の話をつぶやいて
「あなたが恋に落ちた瞬間を#mlv をつけてつぶやいて」と言ったことで
様々な方の恋に落ちた瞬間がTwitter上に流れ始めました。

やはり、人は他人の色恋沙汰が気になるみたいで、
でも、それ以上に、皆、自分のことを話したいのだなぁと。
全然知らない人の甘美な恋物語が流れていく。
「ハッシュタグ #mlv (moment of love)」はまだまだ拡散しているようです。

当然のことながら、今日の対談でこの話題が出ることは予想されていたのですが
羽生先生は「いやぁ・・・気づいたら、なんとなく・・・」でした。
ま、これも予想されていた回答ではあるのですが
茂木氏、そこ、もう少し突っ込めよ、と思ったのも事実です。


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