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今日は、白瀧あゆみ杯決勝戦を観戦しました。
白瀧呉服店の白瀧社長の御厚意によりご招待いただいたのです。

報道の方、関係者等たくさんの人が来場し、大変お忙しいところに
随分大人数でおしかけてしまったにもかかわらず
美しいお庭、対局開始前の対局場、着物の展示ルームも見学させていただき
中川大輔八段による大盤解説も聞く事ができ
本当に多大なるご配慮をいただきました。
まずは御礼申し上げます。




白瀧あゆみ杯決勝戦は、永瀬拓矢四段と竹俣紅さんの角落ち対局。
竹俣さんの実力は女流棋士2名を打ち破っての決勝進出という事実で
証明済みではありますが
新進気鋭、でありながら、常に「老獪な」という棋風の説明がある
永瀬四段に対してどんな将棋を指すのか、とても興味深い対局でした。

角落ち、という手合いは
道場などでたまたまそういう手合いになるとき以外は指したことがありません。
序盤、指し手のスピードとしてはかなりパパパパっと進んでいきましたが
その中で、永瀬四段が6五歩というあまり指されない手を指して牽制をしたり
竹俣さんがここで切るんじゃないかというところで2筋の歩を切らなかったり
細かいやり取りが続きました。

永瀬四段については「角落ちが向いている棋士ではないか」という話題が
解説会ででていました。
棋士の中でも角落ちの得意不得意はある、ということで
中川八段は花村元司先生の逸話をからめて、もしかしたら永瀬四段も
駒を落とすと更に強くなるようなタイプの棋士かもしれませんね、と
おっしゃっていました。

その永瀬四段が3三玉と上がったところ、解説会では「え?大丈夫なの?これ?」という疑問手。
この後、数手の竹俣さんの落ち着いた指し手に、「これは、竹俣さんの優勝か」と
解説会の会場が沸きました。

59手目△3二玉の局面。
色々な候補手があげられる中で竹俣さんの指し手を会場全員が高揚した気持ちで待っていました。
指された手が▲2三歩成。この手の辺りから形勢がストーンと上手の方に傾きました。
竹俣さんが必死に喰らいつく手をひとつひとつ摘んでいく、
そんな永瀬四段の指し回し。
(「あんな手をレディースで先生に指されたら泣いちゃう」と皆が言うくらいの指し回し、でした。)
竹俣さんの投了で対局が終了しました。

その後、解説会会場で感想戦と表彰。
永瀬四段は、あの厳しい手とは別人のような、穏やかで優しそうな語り口。
竹俣さんは小学生とは思えないくらいしっかりと受け答えをしていましたが
その表情はさすがに悔しそうでした。

2年連続の男性棋士優勝に、
白瀧社長は残念というような発言を包み隠さず永瀬四段に向かってしていましたが
その言葉には若手棋士への期待も含まれているように思いました。
そして竹俣さんには来年はぜひ優勝を、と更なる期待を込めた言葉がかけられました。



駒組みをする、させない、という序盤のやりとり、
竹俣さんが感想戦で話していた読みの深さ、
そして、一手で局面が変わってしまう角落ちの怖さ、
永瀬四段の相手の手をひとつひとつ消していく厳しさ、
ただただ、すごかったです。



数年前、当時アマチュアだった瀬川四段が、プロ編入試験を受けている時
その対局の解説会にいつも来ている女の子が竹俣さんでした。
小さな花束を瀬川さんに渡す竹俣さんは本当に可愛かった。
その後、道場や女流アマ名人戦などで対戦する機会がありましたが
強くなる子供らしく、
私のいる「級位クラス」などあっというまに駆け抜けていってしまいました。

こんな風に、対戦した相手を何年後かに見ることができるのなら
道場で小学生にボコボコにされるのも悪くないかな、と思います。
(かといって、そう簡単に負かされるのも嫌なんですが)

女流棋士を目差しているとのこと。
竹俣さんのこれからの活躍に期待します。

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